■Baton & OMAKE Comics

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☆同題ssTB・同題TB二次-IV


 夏の夜は満天の星、クリスマスには決まって雪が降った。
 庭は常に花で溢れ、ありふれたお茶やお菓子がとびきり美味しくなる。
 祖父母は憧れの魔法使いだった。
 だからその名は誇りだ。いつしかキング・オブ・ヒーローの影に隠れた二つ名。風の魔術師。
 魔法使いに必要なのは王の笏ではなく魔法の杖なんだ。
/憧れの

     *―*―*―*―*

「くっだらねぇ。吐き気がするね。なぁ、ヒーローなんて辞めちまえよ、坊主。そんで俺達の仲間になんな。お前ならきっと優遇されるぜ」
「わたしの前で他のコを口説かないでくださいまし、ジェイクさま。けれども忍者くんを引き込むのには賛成ですわ」
 誰が、と言いかけたイワンに、湯気立つ緑茶の注がれた湯呑みが突き出される。
「毒を以て毒を制す。この街────いいえ、世界中を解毒するには効果的でしょう」
「何の事か解んねぇって面だな。お前、それ重症よ?」戯けて大笑いしたかと思えば、向けられる視線には鋭い殺気。「いいか、お前らヒーローがNEXTの在り方を歪めてんだ。手前で手前の首も仲間の首も絞めてよ」
「僕たちは……何も」
「貴方達がこの街にばら撒くものの所為で、私達一般のNEXTまで皆、"ヒーローのように"聖人君子であることを求められる。ただ人で在りたいだけなのに。──それはね、」
 正義と云う名の。
/偽薬

     *―*―*―*―*

「性別転換NEXTが出たぞ!」
「ボクかけてもらいたい」

「惚れ薬NEXTが出たぞ!」
「わ、わたしは別に」

「発情させるNEXTが出たぞ! アントンと折紙は特に気をつけろ」
「お前もな」

「毎分三㌧のパウンドケーキを作るNEXTが」
「サマンサおばさん!」
/ご都合NEXT

     *―*―*―*―*

 伝説の虚像。歴史の大部分がそうであるように。
「格好良いっすよね。貫禄があって」
「造りは素晴らしいと思います」
 この男にはレジェンド像を見上げる私がどう映ったのか。
「では、仕事がありますので」
 向ける背に微かに届く声。
「おじさん、管理官さんにレジェンドの話題は……」
「絶対ファンだって。俺には判る」
────どちらを否定したものか。
/禁句

     *―*―*―*―*

「いいか、後ろの孔を指で抑えて咥えないとだな……」
「あら、何だか卑猥」
「チーズが出るって話だろ!」
「……ま、抜けたらお得意のマヨネーズ注ぎゃ良いんじゃね?」
「それは下の口からかい、それとも上の────」
「好きにしろ!」
「最低」
「僕たちは板蒲鉾タイプにしましょう」
/チーズかまぼこ

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2014/04/18(Fri)

☆同題ssTB・同題TB二次-III


 寂しいのはボクだけだって思ってた。
 本当は厄介払いだったらどうしようって。
 そんな訳なかった。
 時差があるのに毎日ボクが寝る前に電話を、手紙もメールも沢山くれる。
 紫苑の花言葉なんて知らなくても、ちゃんと愛情に気付けた筈なのに。
 ごめんね爸爸、媽媽。ありがとう。
 大好きだよ。
/謝罪

     *―*―*―*―*

 沢山の人の希望になれと両親が発明したヒーロースーツ。
 二〇年経った今も僕や僕の大切な仲間を、この街の人々を守ってくれている。
 もう四半世紀先にはどう発展を遂げるのか。
 それは折紙先輩達が見届けてくれるだろう。
 そして更に次の世代へと、彼らの願いはきっと繋がってゆく。
/半世紀

     *―*―*―*―*

「ここをダーッと行って三つ目を右にガッと曲がって、そのまんま坂を下って左から二つ目をビッと行きゃあすぐそこだ」
「この通りを真っ直ぐ、三つ目の信号の角を右に、坂道を少し行けば三叉路になっていますので真ん中の道に入ればすぐ左手に看板が見えますよ」
/角

     *―*―*―*―*

 通りゃんせ通りゃんせ。
 行きはよいよい戻るはならぬ。
────こっちに来てもいいの?
「どうしてそんな事訊くんだよ」
────よく考えて。思い出して。
「お前がいなきゃ生きてる意味、なんて……」
────本当に?
「……楓の花嫁姿が見たい」
────それだけ?
「母ちゃんにも兄貴にも、まだ。それに彼奴等。俺がいなきゃ悩み相談する相手他にいねえし。手のかかる相棒も……、俺がジェイクに負けたから次は彼奴で」
────。
「ごめん、まだそっちには行けねえや」
────どうして謝ることがあるの。貴方を送り出すのはわたしの特権なのよ。
────いってらっしゃい、あなた。
/一方通行

     *―*―*―*―*

 病室は冷たかった。
 母が何か言ったが、ただ音が響くだけ。
「……友恵」
 寝台の脇に崩折れ、白布を払った。
 取った手は握り返される事なく滑り落ちる。
「俺、今日は沢山人を救けて犯人捕まえたんだぞ」
────見てたわよ、大活躍だったじゃない。
 記憶と写真の中でしか妻はもう笑わない。
/滑り落ちる

2014/04/18(Fri)